南小国町役場

  • 議場(音楽利用時)

  • 議場(議会利用時)

  • 貫と差肘木による木組みが連なる執務スペース

  • 執務スペースから志賀瀬川の川面を臨む

  • 小国杉による磨き丸太を用いた町民ロビー

地元の小国杉を活用した、町民が気軽に遊びに来られる庁舎

本庁舎では3つの大きなコンセプトを掲げた。第1に町の重要な資源である杉材を活用し、全国的にも発信すること。第2に「遊びに来る庁舎」。高齢化社会の中で、用事がなくても町民がふらりと遊びに来られる庁舎を実現したいと考えた。第3は観光客にとっても庁舎がビジターセンター的役割を果たすものとしたい、すなわち道の駅と見間違うような庁舎の実現を考えた。私たちの設計手法でもある遊環構造を公共建築において適応させた、全体が平屋で大きな回遊性のある平面計画とすることで、町民にとって職員と親しみやすい空間構成をめざした。議場は、議会がないときは町民のための文化的イベント会場として、展示、音楽発表会、あるいは温泉の宿泊客にも楽しみを提供するような場として活用されている。町からの要望もあり、柱材やホールの梁材には、小国杉による丸太をできるだけ多く使用した。町、地元林業関係者および建設会社とのさまざまな議論を経て、新たな試みが数多くなされたこと、それにより庁舎が町のシンボルとなったことを喜びたい。 

名称 : 
南小国町役場
用途 : 
庁舎
竣工年 : 
2015年
所在地 : 
熊本県
建築主 : 
南小国町
構造 : 
木造一部RC造
規模 : 
地上2階
敷地面積 : 
7898.51m2
延床面積 : 
2404.12m2

第14回木の建築大賞(2019)