実績

敷地は約34.6ha、敷地外周の1/3が池に面しており、高低差が約100mにも及ぶ急峻な傾斜地である。中心となる大型児童館はエントランスと駐車場に近い尾根線上に配置し、こどものまちゾーンを形成する。地形に合わせて高低差20mの段上の建築とし、城のように周辺の緑の上部に塔や城壁等が見え隠れする、景観と一体化したランドマーク性をめざした。
建築内の主動線はバリアフリーなスロープとし、多目的ホール、遊びの展示情報コーナー、スタジオ、ワークショップ、料理工房などの体験スペースへと利用者を導いていく。巨大遊具、こどもチューブ、こどもエレベーターが立体的な循環動線を構成し、「遊環構造」を作り出す。屋上には錯視錯覚の遊具を配置した探索園と、光、空、こだま、風をテーマとした4つの塔等を設け、屋内外が一体的な遊び空間となるように計画した。